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1蟻の分類 2蟻の家族 3蟻の産卵 4コロニーの増え方 5蟻の子育て 6蟻の言葉 
7様々な蟻
 8蟻の巣や住む環境
8蟻と関係を持つ生き物たち
■昆虫
甲虫目 チョウ目 バッタ目 カメムシ目 ハチ目 ハエ目 トビムシ目 ゴキブリ目 シミ目
■クモやその他の生き物
ヤスデ目 クモ目 ダニ目 ワラジムシ目 その他
好蟻性昆虫について
■子育て

社会生活には欠かせない、子育てについて紹介します。
ほとんどの昆虫は、生まれてすぐに、一匹で生きていかなければいけませんが、家族で協力して生きていく道を選んだアリは、家族で協力して子育てをします。
アリの子育ては、アリを観察していて、最も感動する場面でもあります。
無力な幼虫を、大切に守り、育てるところは、私たち人間とまったく同じように、子に対する深い愛情を感じられます。

女王アリの産卵数は、年数が経つにつれて多くなります。
ムネアカオオアリの場合、結婚飛行をした1年目は10〜20匹前後の働きアリしか育てる事はできませんが、2年目からは100以上もの卵を産卵するのです。

産卵数の増加について、ある実験をしてみました。
結婚飛行を終えたばかりの、1年目の若い女王に、別のコロニーの働きアリを特別な方法で導入させると、1年目とは思えないほどの大量の卵を産む事から、女王は年数以外に、働きアリの数に合わせて産卵数を増やしているようです。

考えてみれば当然のことで、育てられない量の卵を産んでも、無駄になってしまいます。
しかし、女王アリは一体どんな方法で働きアリの数を把握しているのでしょうか?

卵から孵化したアリの幼虫は手も足もなく、自分で餌を捕ることが出来ないため、女王や働きアリ達によって育てられます。

幼虫の育て方は、働きアリが巣に持ち帰った餌を、幼虫が食べやすいように細かく刻んで口元へ運ぶか、そ嚢に貯めた餌を口移しで吐き戻して与えるものがほとんどですが、一部のアリは、巣へ持ち帰った餌の付近に幼虫を置いて、幼虫は自力で餌を食べるようなアリもいます。

大きなコロニーになると、幼虫たちは同じ部屋に数百匹も集められる事がありますが、もしこの時、エサを上手く食べれなかったら、一体どういう方法で、その事をアリに伝えるのでしょうか?
すべての幼虫が無事に育つところを見ていると、何らかの方法で空腹になっている事を働きアリに伝えているはずです。

アリは部屋を使い分けますが、幼虫たちは、幼虫部屋で育てられます。
この幼虫部屋は、良く観察すると、さらに細かく部屋分けをされている事がわかります。
何と成長段階ごとに別の場所で育児されているのです!
同じ幼虫であっても、小さな幼虫と、大きな幼虫では置き場所が違うのです。

このように大切に育てられた幼虫は、大きくなるとサナギになります。
サナギは、繭を作るものと、繭を作らずにサナギになるアリがいます。
繭を作るタイプのアリは、羽化が近づくと、繭から出てくるのを手伝います


卵と幼虫の世話をする、ムネアカオオアリの働きアリ。

自分の兄弟である幼虫を、とても大事に子育てするのです。
ムネアカオオアリの卵です。

良く見ると白身と黄身に分かれています。
アシナガアリの卵、幼虫、サナギです。

幼虫は食べたものによって色が変わっています。

一番大きな幼虫は、新女王になる幼虫です。
子育てをするナワヨツボシオオアリ。

働きアリは、常に卵や幼虫たちを舐めてカビなどの雑菌から守ります。
数百匹の幼虫たちの世話をするアメイロアリの働きアリ。

こんなにたくさんの幼虫がいても、働きアリたちは完璧に育て上げてしまうのです。
巣に運ばれてきた種子に齧りつくヒゲナガケアリの幼虫。

口移しでエサをもらうだけではなく、近くに置かれたエサを自分で食べる事もできます。
羽化した働きアリを、繭から出しているムネアカオオアリの働きアリ。

アリは自分で繭を破る事ができないようで、他のアリたちに繭を破ってもらいます。
ムネアカオオアリの繭。

幼虫はサナギになる前に、口から吐いた糸で、繭を作ります。

端が黒くなっていますが、これはサナギになる前の幼虫の糞です。
繭から出てくるノコギリハリアリの新成虫。

ノコギリハリアリは、繭を鋭いアゴで破り、自ら外へ出てきます。
アリの幼虫は、拡大してみると細かい毛が生えています。

この毛は実はとても大切なもので、体が汚い地面に触れることを防いだり、オナモミのように幼虫同士でくっついて、働きアリがまとめて持ち運びをすることができます。
トゲズネハリアリの幼虫。

この幼虫の毛は、ハリアリ類の幼虫が特に発達しているようです。

ハリアリ類の幼虫は、毛ではなく皮膚が突起のように変形しています。
幼虫の世話をするノコギリハリアリ。

ムカデを専門に食べるノコギリハリアリの幼虫です。

上半身がとても細長くなっていて、変わった体形をしています。

ハリアリ類の幼虫は、このような体形の種類が多く、幼虫は自ら、近くに置かれたエサに齧りつきます。
クロオオアリのサナギ部屋。

卵、幼虫、サナギは段階ごとに別々の部屋で管理されています。

さらに繭を作る幼虫のための部屋などがある場合もあります。
土の中に作られた、沖縄のケブカアメイロオオアリの巣です。

大きな幼虫と、小さな幼虫が別々の部屋に置かれているのが分かります。
自分よりも大きな、新女王の幼虫の世話をするトビイロシワアリの働きアリ。

大きな幼虫は餌もたくさん食べるため、働きアリたちはエサ集めが大変です。
子育てをする沖縄のリュウキュウアシナガアリ。

手前にある巨大な幼虫は、新女王になる幼虫です。

働きアリは、幼虫のために、巣の外へ餌を探しに行きます。
たくさんの卵を運ぶウロコアリ。

卵や幼虫は、お互いくっつくため、一匹のアリでたくさん運ぶ事ができます。
大きな繭を運ぶトゲオオハリアリ。

ヤマアリ類は布のような丈夫な繭を作りますが、ハリアリ類は、薄くて破けやすい繭を作ります。
卵を運ぶアギトアリの働きアリ。

鋭いアゴで、卵をやさしく扱います。
アリは卵を触覚で触れて、場所や数を確認します。

アシナガアリの幼虫は繭は作らず、剥き出しの状態でサナギになります。
アシナガアリは、巣に運んできたエサの近くに幼虫を置き、幼虫は自力でエサを食べます。

手も足もない幼虫がとても上手くエサを食べる姿はとても驚かされます。
子育てをするアシナガアリ

そ嚢を持たない
ハリアリなどのアリは、吐き戻しができないため、細かく刻んだエサを幼虫のお腹の上に置いて、幼虫はそのエサを自分で食べます
手も足もない幼虫ですが、一生懸命首を伸ばしてエサを食べます。

この方法は、ハリアリ類だけではなくそ嚢のあるアリも行います。
ケブカハリアリの子育てです。

大きなエサがとれたときは、幼虫を直接エサの近くへ置きます。

エサを見つけた幼虫は、口だけでエサにしがみつきながら食べ続けます。






エサ集め
アリは地中の巣の中で暮らしていて、働きアリたちが外で集めてきたエサによって、生活する事ができます。
小さなアリにとって、巣の外は他のアリとの縄張り争いや、多くの外敵がいるためとても危険な場所です。
この危険なエサ集めは、年上の働きアリの役目になっていて、若いときは巣の中で幼虫の世話などをしているのです。

エサを見つけた働きアリは、くわえて巣へ持ち帰りますが、一匹では運べない大きなエサを見つけたときは、巣に帰り仲間にエサの存在を知らせて、たくさんの働きアリと協力して巣へ運びます。
また、アリはそ嚢という、胃袋以外の貯蔵袋を持っていて、アブラムシからもらった甘露や樹液などの液体は、このそ嚢に貯めて巣へ帰り、吐き戻しによって仲間と分け合います。


エサを見つけたクサアリモドキの働きアリ。
エサをくわえて、巣にいる仲間たちの元へ帰ります。
働きアリが危険なエサ集めをしてくれるおかげで、コロニーは成長できるのです。
クサアリモドキ
アブラムシからもらった甘露を、そ嚢にたっぷりと溜め込んだクサアリモドキの働きアリ。
そ嚢に貯めたエサは、吐き戻す事ができるため、巣に帰り他の仲間や幼虫に吐き戻しで分け与える事ができます。
クサアリモドキ
吐き戻しでエサを分け与えるクロクサアリの働きアリ。

自分で見つけたエサを、仲間に分け与えるなど、他の昆虫では考えられない行為です。

捕らえた小昆虫を、2匹で巣に運んでいます。

さらに大きくて重たいエサになると、数十匹で協力をして巣に運びます。

1匹ではどうすることもできない事も、家族で協力する事で、大きな力を発揮することができるのです。
アリは、花の蜜や樹液などの甘いものが大好きです。

春になると、花の蜜を舐めている姿を良く見かけます。
餌を食べているミカドオオアリの働きアリと兵隊アリ。

エサを見つけた1匹の働きアリは、巣に帰り仲間たちにエサの存在を知らせます。

ハエを巣に運ぶムネアカオオアリの働きアリ。

昆虫を食べると聞くと、凶暴なイメージがありますが、多くのアリは臆病者です。

一部の狩りを専門とするアリを除き、多くは弱った昆虫や、死んだ昆虫を食べている事が多いようです。
小さな獲物を捕らえたクロオオアリ。

なんだか嬉しそうに見えますね。

香港で見つけたハシリアリアリの狩りです。

数百の行列を作り、見つけたゴキブリを集団で襲っていました。

この後は、大きな獲物をみんなで協力して巣に運んでいました。
沖縄に生息をするハシリハリアリです。

ハリアリは昆虫などを専門に食べる肉食性のアリです。

その名の通り、針を持ち小昆虫を捕らえます。
トゲオオハリアリが種子を巣に運んでいました。

肉食性の強いハリアリですが、中には種子の果肉や、果実などを食べる種類もいます。

クワガタのようなアゴを持つアギトアリも、実は甘いものが大好きなのです。
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