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クロオオアリ Camponotus japonicus

結婚飛行を終えた女王は、1匹で小さな巣を作ります
結婚飛行後、初めての繭を大切に世話をする女王アリ。

エサを狩る働きアリ
コロニーが成長すると、兵隊アリが現れます

新女王
オス
女王の頭部
オスの頭部
雌雄で体のつくりを比較すると、メスは産卵のために大きな腹部を持ち、巣穴を掘るときや、子育てに必要なアゴも大きく発達しています。
結婚飛行を終えると死んでしまうオスは、腹部は小さく、またエサは働きアリからもらうため、アゴも簡単な作りになっています。
触覚は、オスの方が体の割には長いようですが、これは交尾相手の女王を探すためだと思われます。
雌雄の共通したところは、どちらも飛ぶために発達した筋肉が必要なので、胸部が大きいということです。

クロオオアリの羽アリたちは、5月からの結婚飛行の時期まで巣の中で暮らしています。
ケアリなどは、結婚飛行が行われる少し前に羽アリが羽化するので、巣に待機する期間は短いのですが、クロオオアリは秋頃に新女王が誕生することがあるため、長いと7ヶ月近くも巣で暮らすことになります。
体が大きい分、じっくりと栄養を蓄えているのかもしれません。