写真館

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■アリの撮影
アリは家族で協力をして、社会生活や子育てをする昆虫です。そのため、単独生活をする他の昆虫では見ることのできない、動きのある画像や映像を撮影する事ができます。 しかし、小さく、動き回るアリの撮影はとても難しく、特に口移しや子育てなどといった自然な行動を撮影するには、アリにストレスを与えずに撮影しなければいけません。 アリは空気の動きや、振動にとても敏感で、驚くと走り回ってしまい、撮影どころではなくなってしまうのです。そのため、アリを驚かさないように撮影するのが大切です。 また、アリは種類によって、性格が様々で、エサ運び、行列、口移し、子育てなど、それぞれ撮影のしやすい種類があります。
■撮影協力
行列、エサ運び、口移し、子育てなど、様々な行動を見せてくれるアリは、撮影の対象として様々な場面で使用されます。

AntRoomでは、雑誌やポスターなどの写真撮影や、映画やCMなどの映像撮影協力をしています。
制作会社の方がイメージするアリのシーンを、様々な種類のアリと、今までの経験を活かしてアドバイスいたします。

映画で使用する、アリの行列を野外で撮影。 行列にエサを置いて、アリがエサに群がるシーンを撮影しました。 撮影前に、野外でクロクサアリの行列を見つけて撮影しました。
CMで使用するアリを室内で撮影。 このCMでは、アリをメインで使用するため、多くの場面を撮影しました。 行列、エサに群がる、エサを運ぶシーンなどを撮影。 トゲオオハリアリ、ツヤオオハリアリ、クサアリモドキを撮影しました。
完成した映像
■写真館(各ページ準備中)

【ヤマアリ類Formicinae】
ヤマアリ類には、クロオオアリ、クロヤマアリ、トビイロケアリなど、私たちが最も良く目にするアリが多く含まれています。 ツヤがあり、体形の丸っこい種類が多く、とてもかわいいアリです。女王の寿命は長く、オオアリ類で10~20年、ケアリでは25年以上飼育されたこともあるそうです。 基本的に果実や樹液、アブラムシからもらう甘露など、甘いものが大好きです。社会生活や、コミュニケーション方法などは、ヤマアリ類が最も発達しているように思います。 アリの飼育を初めてする方に、一番オススメできるグループです。とてもアリらしいアリです。

ムネアカオオアリ

クロオオアリ

クロヤマアリ

サムライアリ

カワラケアリ

ケブカアメイロオオアリ

ツムギアリ

クロトゲアリ

アカヤマアリ

アシナガキアリ

トビイロケアリ

トゲアリ

キイロケアリ

アメイロケアリ

クロクサアリ

クサアリモドキ

チクシトゲアリ

ヒラズオオアリ

ミカドオオアリ

アルゼンチンアリ

ヨツボシオオアリ

ヨーロッパムネアカオオアリ

オーストラリアオオアリ

ギガスオオアリ

ズアカオオアリ

ホソウメマツオオアリ

カラフトクロオオアリ


【フタフシアリ類Myrmicinae】
ヤマアリ類が丸っこい体形をしているのに対し、フタフシアリ類は細身の体形です。
クロナガアリのように、タネを主食とする種類もいますが、多くは肉食性の強い雑食で、昆虫などを多く捕食します。
ウロコアリやハンミョウアリなど、姿かたちに特長のある種類が多くいます。

ヒメオオズアリ

アズマオオズアリ

クロナガアリ

プロアッタ

シリアゲアリの一種

ヒメハキリアリの一種

ヒメハキリアリの一種

ハンミョウアリ

バルバルスクロナガアリ

セミルファスクロナガアリ

スエヒロシリアゲアリ

ウメマツアリ

ヤマトアシナガアリ

クビナガアシナガアリ

シワクシケアリ

タカサゴアシナガアリ

ヨロイアリ

ヨコヅナアリの一種

クロヨコヅナアリ

アミメアリ

アレナリウスクロナガアリ

ツヤクシケアリ

【ハリアリ類Ponerinae】
アリの中では、原始的(ハチに近い)なグループで、毒針を持っています。
体形は細長いものが多く、鋭いアゴと、毒針で昆虫を捕食する肉食性です。
この毒は人に対しても効き目があり、刺されると痛い種類もいます。
気が強く、かなり大きな獲物も捕らえてしまう事があります。
性格はコミュニケーション方法があまり発達していなくて、機械的な感じがします。
絶食に弱く、お腹が空くとすぐに幼虫を食べてしまいます。
また、そ嚢を持たないため、他のアリに見られる口移しなどは行いません。
姿は変わったものが多く、とても面白いグループです。
体長3cmと世界最大のハリアリのパラポネラや、ブルッドックアリもこのグループです。
アリの飼育が盛んに行われているドイツでは、最も人気のあるグループです。
頻繁にエサとなる昆虫を与えないといけないため、飼育は難しいものが多く、初めてアリの観察を楽しみたい方にはオススメできません。
中にはトゲオオハリアリのように飼いやすく、飼育下でコロニーを増やす事のできる種類もいます。

ヒメアギトアリ

チャイロヒメサスライアリ

オオハリアリの一種

オキナワアギトアリ

トゲオオハリアリ

ツヤオオハリアリ

ノコギリハリアリ

クワガタアリ

クビレハリアリ

ツヤヒメサスライアリ

パラポネラ

タタミアリ

ブルドックアリ

マガリアリ

サスライアリ

ブルドックアリ

マガリアリ

ヘラヅノハリアリ

【好蟻性昆虫】 
アリは世界中に分布を広げることに成功した生物で、その社会構造や習性はとても複雑です。そして、そんなアリと関わりを持つ生物が、とても多くいるのです。
中にはアリがいないと生きて行けないものまでいて、進化の歴史を感じさせられます。