蟻という生き物
■巣作り

多くのアリは、土に穴を掘り、部屋をたくさん作って生活をしていますが、木の洞、竹の中、木の上、砂浜など、ありとあらゆる場所に生息しているのです。
巣の場所だけではなく、環境も種類によって様々です。
公園や人家付近にいるものもあれば、自然の多く残った山にしか住んでいないような種類もいるのです。
巣の場所だけではなく、環境も種類によって様々です。
公園や人家付近にいるものもあれば、自然の多く残った山にしか住んでいないような種類もいるのです。

このように山に囲まれた場所には、アシナガキアリ、クロトゲアリ、アシジロヒラフシアリ、オオシワアリなどが生息をしています。
このような環境に住むアリは、環境に対する適応力が強く、他のアリ儀ないような場所でも生きていく事ができます。

とても多くのアリたちが暮らしています。
アリに限らず、様々な生物が暮らしています。
ハシリハリアリ、ウロコアリ、アギトアリ、ケブカアメイロオオアリ、チャイロヒメサスライアリなど珍しいアリが暮らす場所です。

林ではなく、砂浜に暮らすアリもいるのです。
多く見かけるアリはツヤオオズアリ、アワテコヌカアリ、アシナガキアリ、オオシワアリなどの環境に強いアリが暮らしています。
沖縄のジャングルに流れる小川周辺にも多くのアリたちが暮らします。
ツシマハリアリ、サワアシナガアリ、クビナガアシナガアリ、ツヤオオハリアリなどを多く見かけます。
ツシマハリアリ、サワアシナガアリ、クビナガアシナガアリ、ツヤオオハリアリなどを多く見かけます。

これらのアリは、樹液が大好きで、住処の木から出ている樹液も食べる事ができるのです。
また、木ではアブラムシから甘露ももらえます。
住処だけではなく、食事までを木からもらっているのです。

アカヤマアリ、エゾアカヤマアリ、ツヤクシケアリ、カラフトクロオオアリ、ムネアカオオアリなどのアリが住んでいます。

この部屋で産卵して、子育てをするのです。
新しいアリの巣の誕生です。

働きアリが羽化するまでの、約1~1.5ヶ月は、何も食べずに子育てをします。

掘り出した土や石は、巣の外へ運ばれます。
そのため、巣の入り口が掘リ出した土で盛り上がって、まるで山のような形になる事があります。
この一粒一粒をアリたちが運び出したと思うと凄いですね。
でも巣に入るのに山を登らないといけないので大変そうです。

竹は、節に穴を開ければ、たくさんの部屋を利用する事ができます。
硬くて安全な住処です。

このトゲアリの一種も、樹上の葉を幼虫の吐き出す糸で紡いで巣を作ります。
木の上で暮らすのは、沖縄に住むクロトゲアリです。
クロトゲアリが暮らす木には、多くの場合アブラムシもいるため、クロトゲアリは甘露を主食としています。
クロトゲアリが暮らす木には、多くの場合アブラムシもいるため、クロトゲアリは甘露を主食としています。

これは終令幼虫が繭を作るときに吐き出す糸を利用します。
働きアリは、糸が吐き出せるようになった終令幼虫をくわえて、巣に糸をつけ、その糸に枯葉や木屑などを貼り付けて、丈夫で頑丈な巣を作るのです。
このような樹上生活をするアリは、降雨量の多い熱帯に多く生息していて、巣が雨で水没しないように樹上で暮らしているものと思われます。

このアリは、巨大な繭の中で生活をしているのです。
この繭で作られた巣はとても頑丈で、手で破ろうとしてもなかなか破く事ができないほどです。
それにしても幼虫が繭を作るための糸を、巣作りに使うなんてすごい発想ですね。
八重山諸島に生息をするタイワントゲアリも同じように幼虫の糸で巣を作りますが、樹上ではなく地中に巣を作ります。

働きアリは幼虫をくわえて、糸を付けたい場所に幼虫を運びます。
すると幼虫は口から糸を吐き出すのです。
このとき触覚で幼虫の口元を触っているので、糸を吐き出しているのを確かめているのか、吐き出させるための何らかの合図があるのかもしれません。
クロトゲアリは幼虫の時から働き者です。
東南アジア、オーストラリア、アフリカに生息するツムギアリは、樹上に巣を作るアリで、幼虫が吐き出す糸で葉を紡いで巣を作ります。
生息地では、公園から森林まで幅広い環境で暮らしていて、低い木から、10m以上の高い木にまで巣があります。
生息地では、公園から森林まで幅広い環境で暮らしていて、低い木から、10m以上の高い木にまで巣があります。



巣には多くの部屋があり、卵部屋、幼虫部屋、ゴミ捨て場、エサ置き場など、部屋によって使い方が異なります。

地中にたくさんの部屋を作って生活をしています。

とても小さなアリですが、とても素早く走り回ります。

松の枯葉などで大きな蟻塚を作ります。
とても気の強いアリで、外敵を見つけると、蟻酸を飛ばして攻撃をします。

ウロコアリが住処に選んだのは、落ちて中身がなくなった硬い種子の殻です。
ドングリなどの、硬い種子の殻は1~3mmの小さなアリが多く利用しています。
小さなアリにとっては、快適で安全な住処になるのです。