蟻という生き物

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蟻という生き物
◆分類 ◆分布 ◆コロニー(家族) ◆仲間同士の会話  ◆世界の蟻

蟻の一生
◆結婚飛行 ◆巣作り ◆産卵 ◆子育て ◆エサ集め

蟻と関係を持つ生き物たち
◆好蟻性生物について
◆昆虫
甲虫目 チョウ目 バッタ目 アブラムシ・カメムシ目 ハチ目 ハエ目            トビムシ目 ゴキブリ目 シミ目
◆クモやその他の生き物
ヤスデ目 クモ目 ダニ目 ワラジムシ目 その他(カタツムリや寄生虫)

■巣作り
巣穴から土を運び出すクロヤマアリ。

多くのアリは、土に穴を掘り、部屋をたくさん作って生活をしていますが、木の洞、竹の中、木の上、砂浜など、ありとあらゆる場所に生息しているのです。
巣の場所だけではなく、環境も種類によって様々です。
公園や人家付近にいるものもあれば、自然の多く残った山にしか住んでいないような種類もいるのです。
ここは沖縄の集落です。
このように山に囲まれた場所には、アシナガキアリ、クロトゲアリ、アシジロヒラフシアリ、オオシワアリなどが生息をしています。
このような環境に住むアリは、環境に対する適応力が強く、他のアリ儀ないような場所でも生きていく事ができます。
沖縄のヤンバルにあるジャングルです。
とても多くのアリたちが暮らしています。
アリに限らず、様々な生物が暮らしています。
ハシリハリアリ、ウロコアリ、アギトアリ、ケブカアメイロオオアリ、チャイロヒメサスライアリなど珍しいアリが暮らす場所です。
海岸沿いの林などにも、アリは暮らしています。
林ではなく、砂浜に暮らすアリもいるのです。
多く見かけるアリはツヤオオズアリ、アワテコヌカアリ、アシナガキアリ、オオシワアリなどの環境に強いアリが暮らしています。
沖縄のジャングルに流れる小川周辺にも多くのアリたちが暮らします。
ツシマハリアリ、サワアシナガアリ、クビナガアシナガアリ、ツヤオオハリアリなどを多く見かけます。
木の洞などの樹同に暮らすアリはトゲアリやクサアリ類のアリたちです。
これらのアリは、樹液が大好きで、住処の木から出ている樹液も食べる事ができるのです。
また、木ではアブラムシから甘露ももらえます。
住処だけではなく、食事までを木からもらっているのです。
夏は涼しく、冬は寒い高山地帯にもアリは住んでいます。
アカヤマアリ、エゾアカヤマアリ、ツヤクシケアリ、カラフトクロオオアリ、ムネアカオオアリなどのアリが住んでいます。

結婚飛行を終えたクロオオアリは、1匹で穴を掘って小さな巣を作ります。
この部屋で産卵して、子育てをするのです。
新しいアリの巣の誕生です。
交尾後に1匹で巣を作る期間は、外敵に襲われる可能性が高く、最も危険な時期です。
働きアリが羽化するまでの、約1~1.5ヶ月は、何も食べずに子育てをします。
クロヤマアリが巣を掘っていました。
掘り出した土や石は、巣の外へ運ばれます。
そのため、巣の入り口が掘リ出した土で盛り上がって、まるで山のような形になる事があります。
この一粒一粒をアリたちが運び出したと思うと凄いですね。
でも巣に入るのに山を登らないといけないので大変そうです。
枯れ竹の中を住処にするのは、ミカドオオアリです。
竹は、節に穴を開ければ、たくさんの部屋を利用する事ができます。
硬くて安全な住処です。
インドネシアなどの雨の多い熱帯地方には、樹上に巣を作るアリが多く生息しています。
このトゲアリの一種も、樹上の葉を幼虫の吐き出す糸で紡いで巣を作ります。
木の上で暮らすのは、沖縄に住むクロトゲアリです。
クロトゲアリが暮らす木には、多くの場合アブラムシもいるため、クロトゲアリは甘露を主食としています。
南西諸島に生息をするクロトゲアリは、樹上に幼虫が吐き出す糸を使って巣を作ります。
これは終令幼虫が繭を作るときに吐き出す糸を利用します。
働きアリは、糸が吐き出せるようになった終令幼虫をくわえて、巣に糸をつけ、その糸に枯葉や木屑などを貼り付けて、丈夫で頑丈な巣を作るのです。
このような樹上生活をするアリは、降雨量の多い熱帯に多く生息していて、巣が雨で水没しないように樹上で暮らしているものと思われます。
巣の内部は、枯葉などはほとんどなく、とても綺麗になっています。
このアリは、巨大な繭の中で生活をしているのです。
この繭で作られた巣はとても頑丈で、手で破ろうとしてもなかなか破く事ができないほどです。
それにしても幼虫が繭を作るための糸を、巣作りに使うなんてすごい発想ですね。
八重山諸島に生息をするタイワントゲアリも同じように幼虫の糸で巣を作りますが、樹上ではなく地中に巣を作ります。
巣を作っている最中の働きアリと幼虫です。
働きアリは幼虫をくわえて、糸を付けたい場所に幼虫を運びます。
すると幼虫は口から糸を吐き出すのです。
このとき触覚で幼虫の口元を触っているので、糸を吐き出しているのを確かめているのか、吐き出させるための何らかの合図があるのかもしれません。
クロトゲアリは幼虫の時から働き者です。

東南アジア、オーストラリア、アフリカに生息するツムギアリは、樹上に巣を作るアリで、幼虫が吐き出す糸で葉を紡いで巣を作ります。
生息地では、公園から森林まで幅広い環境で暮らしていて、低い木から、10m以上の高い木にまで巣があります。
幼虫をくわえた女王アリは、触覚で位置を確認しながら、葉と葉を糸で紡いでいきます。
ツムギアリの巣の中には、たくさんの働きアリがいます。
土の中に作られたクロオオアリの巣です。
巣には多くの部屋があり、卵部屋、幼虫部屋、ゴミ捨て場、エサ置き場など、部屋によって使い方が異なります。
沖縄のジャングルに住むケブカアメイロオオアリの巣です。
地中にたくさんの部屋を作って生活をしています。
海岸沿いの林や、海岸に流れ着いた流木などで暮らしているアワテコヌカアリです。
とても小さなアリですが、とても素早く走り回ります。
高山地帯に暮らしているエゾアカヤマアリ。
松の枯葉などで大きな蟻塚を作ります。
とても気の強いアリで、外敵を見つけると、蟻酸を飛ばして攻撃をします。

ウロコアリが住処に選んだのは、落ちて中身がなくなった硬い種子の殻です。
ドングリなどの、硬い種子の殻は1~3mmの小さなアリが多く利用しています。
小さなアリにとっては、快適で安全な住処になるのです。
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