蟻という生き物
■アリと関係を持つ生き物たち -昆虫 ハチ目-

エイコアブラバチは寄生バチの一種で、ケアリの巣に侵入します。
しかも、このハチはケアリのハタラキアリから口移しでエサをもらうのです。
お腹がすいたハチは、働きアリに頭突きをするように激しく震えます。
すると働きアリは、ハチにエサを分け与えるのです。
このハチの生活はとても変わっていて、寄生バチと言ってもアリに寄生するのではなく、なんとアリが巣の中で世話をしているアブラムシに寄生するのです!!
ケアリの巣を見つけた寄生バチは、働きアリの体に飛び乗って、巣に侵入するために、コロニーの匂いを体に塗りつけます。
その後、ケアリの巣に侵入すると、自ら翅を噛み切って、アリの巣で生活をするのです。
その後、アリたちが巣の中で世話をしている、アブラムシに産卵して、幼虫はアブラムシの体内を食べて成長するのです。
アリに守られているアブラムシに産卵できれば、外敵に襲われる危険も少なくて安全です。

■アリヤドリバチ
カワラケアリの繭から出てきた寄生蜂の一種。
寄生蜂は、アリの幼虫やサナギを食べて育ちます。


この種類はアリの幼虫の体内で育ち、繭を破ってサナギになります。
アリと同じ匂いがするのか、働きアリはまるで自分たちの幼虫と同じように、大切に扱います。
しかし羽化するとアリに攻撃をされるため、ハチは大急ぎで巣から飛び立っていきます。

金属光沢のある美しいハチです。
飛ぶのは苦手なようです。

■アリバチ
アリとは直接は関係ありませんがアリにそっくりなアリバチです。
もともとアリとハチは近縁な昆虫なので姿は似ていますが、このアリバチは小型で羽がないため、歩く姿はアリにとてもよく似ています。
毒針を持っているので、触ると刺されます。