蟻という生き物
■アリと関係を持つ生き物たち -昆虫 ハエ目-

全身金色のとても美しい種類です。
■アリノスアブ
アリノスアブの幼虫は、丸くてとても変わった形をしています。
クロヤマアリ、トビイロケアリ、トゲアリ、アシナガアリ、オオズアリなど様々なアリの巣で見つかり、アリの種類によって寄生している種類が異なります。

クビナガアシナガアリの巣で暮らしています。


同じ種類のアリに、数種類のアブが住むことがあるようです。
下の種類もトビイロケアリの巣で暮らす種類です。

アリノスアブは羽化してすぐに交尾をして、数日以内に大量の卵を産卵します。

アリノスアブは種類が多く、同居するアリの種類もそれぞれ違います。

このアブがどんな種類なのか、まだ分かっていません。

羽化したてなので、まだ翅が伸びていません。
とても美しい色です。

アズマオオズアリの巣で暮らすノミバエの一種。
メスの翅は退化していて、飛ぶことはできません。
アリの巣の中を、まるでアリヅカコオロギのように素早く走っています。


体長2mm以下の小さなハエです。
■足も翅もないノミバエ

写真中央にいるのがハエの成虫メスになります。
このハエは、ヒメサスライアリの巣で暮らしていて、アリの幼虫に擬態しています。

ここまで拡大すると、アリの幼虫にそっくりなハエの顔が分かりますね。
そう言われてみれば、ハエのような頭部があります。
しかし、これがハエとは・・・

アリたちも、自分たちの幼虫だと思っているようです。
■シロアリの巣に住むノミバエ

翅はなく、体もシロアリのように柔らかくなっています。
初めて見たときは、とてもハエには見えませんでした。
研究者の丸山さんに調べて頂いたところ、新種ということが分かりました。

クビナガアシナガアリが運ぶサナギを奪い取るベンガルバエです。
このハエは、アリが運ぶ幼虫や、サナギを捕食しています。
マレーシアでも、ヒメサスライアリの行列付近に多く見られました。